zLogは1992年春から東京大学アマチュア無線クラブ(JA1ZLO/
JA1YWX)において数多くの国内コンテストで実戦使用を繰り返しながら開発を行ってきたコンテストログソフトです。入賞を狙った本格的運用に耐える機能と、様々なユーザーが使用できる優れた操作性から多くの有名コンテスターやコンテストクラブはもちろん、コンテスト初心者のかたまでご愛用いただいています。
このマニュアルはzLogシリーズの使い方をまとめたものです。zLogは各コンテスト用のコンテストログに分かれていますが基本操作は共通していますのでこの共通マニュアルを他の共通ユーティリティプログラムと一緒にパックして配布しています。このver 3.0は原則として1996年8月公開のver ACAG 3.0(ハムフェア96版)以降を対象として書かれています。ハムフェア版のディスクをお買いあげいただいた方はディスク中のREADME.DOCおよび各プログラム中のドキュメントファイル(ZLOGCG.DOC等)もあわせてご参照ください。
PC9800シリーズおよびDOS/V機それぞれについて実行ファイルが用意されています(一部ユーティリティーは共通)。
常駐プログラム、各種ドライバなどは極力外した状態でご使用ください。特に98版ではメルコ製のメモリドライバ、ディスクドライバがあると動作しない場合があります。SMARTDRVなどのディスクキャッシュも、データの保全という点から外しておいたほうが安全でしょう。DOS/V版でサウンド機能を使用する場合はサウンドブラスタカードおよびサウンドドライバが適切に設定されている必要があります。AUTOEXEC.BATで環境変数BLASTERが設定されていることを確認してください。
本マニュアル中のキー割当は原則として98版に統一しました。DOS/V版をご使用の方はGrphキーはAltキーに、ReturnキーはEnterキーなどと適当に読み換えてください。
コンテストをするのに必要なファイルは以下の通りです。
最初の2つは各コンテスト用にリリースされるプログラムです。残りの2つはzLogシリーズ共通ユーティリティのなかのプログラムです。以上のファイルを専用のディレクトリーやディスクにコピーして作業するとよいでしょう。
以上に加えてZLOG.CFG, ZLOG.SPCなども諸機能を使いたい場合は必要になります。
起動の仕方は簡単です。zLogのあるディレクトリに移動して、ZLOG??、と入力するだけです。「??」の部分は各コンテスト用のプログラムにあわせてください。
全市全郡コンテスト A> ZLOGCG [Return]
ALL JAコンテスト
A> ZLOGJA [Return]
ログファイルはカレントディレクトリにつくられます。
起動するとログファイル名を聞いてきます。FDAY95、95FD、などと拡張子を含まない形で入力してください。FDAY95.BIN、
95FD.BIN、といったファイルがつくられます。入力したファイルが既に存在する場合には、自動的に新しいデータを追加します。
これは小文字のpで切り替えることが出来ます。バンド間でパワーがかわるときなどは気を付けてください。ログを作るときはこのデータが使われます。XPOコンテストなどパワーが必要のないコンテストでも表示されている場合もありますが気にしないでください。
いくつも入力しているうちにいままで確定してしまったQSOを直したくなることがあります。そういう時はいったんエディットモードに入ってから修正を行います。
エディットモードに入るには↑(上矢印)を押します。するとカーソルが1つ上に動きます。そこで↑、↓キーを使ってカーソルを目的の行に持って行きリターンキーを押します。するとその行が反転するのでQSO入力の時と同じようにして修正します。修正が終わったら再びリターンキーを押してエディットモードに戻ります。まだ修正したい箇所があれば同じ作業を繰り返します。
修正してしまったが、キャンセルしたい場合にはReturnの代わりにESCを押すことにより再編集前の状態に戻ることができます。
QSOを削除したい場合はそのQSOのところへカーソルを持っていきCtrl Y、もしくはDELを押してください。
QSOを挿入したい場合は挿入したい場所の一つ前のQSOのところへカーソルを持っていきINSを押してください。
ROLL UP、ROLL DOWNキーを押すと1ページごとにスクロールします。HOME CLRでログの先頭にジャンプします。
元のQSO入力に戻りたいときはエディットモードで、(反転していない状態で)ESCキーを押せば戻ります。
終了したいときはGrph Xを押してください。
パラメータがいくつかあります。必要に応じて指定してください。当面絶対必要なものはないのであとで読み返していただければ十分です。
【-B0】 | デュープ時のビープ音をなくします。 |
【-C[n=1..7]】 | フレームの色を変えます。(ディフォルトは水色で-C5にあたります。参考:1:blue 2:red 3:magenta 4:green 5:cyan 6:yellow 7:white |
【-CL】 | 画面右上に現在時刻を表示します。 |
【-SB[filename]】 | サブ画面ファイルの指定。ディフォルトはZLOG.SUB。拡張子が省略された場合は.SUBとみなします。 |
【-SP[filename]】 | スーパーチェック用データファイルの指定。ディフォルトはZLOG.SPC。拡張子が省略された場合は.SPCとみなします。 |
【-PC[date]】 | ポストコンテストモードで起動。コンテスト後に入力する場合はこれで起動すれば若干楽になります。日付は3/2なら-PC0302のように指定してください。 |
【-TI】 | -PCのポストコンテストモードと同時に指定した場合、時間の直接入力
をすることができます。 |
【-Z】 | スーパーチェックの検索範囲を最初の10文字までとします。ディフォルトでは20文字まで検索しますが、一緒に入力してあるコンテストナンバーまで検索してほしくないときにこのオプションを使用してください。(KCJコンテストのデータ等だとマルチのアルファベットを検索してしまうので) |
【-J】 | JモードをOnにします。コールサイン入力時1文字目で「7」以外を入力すると1文字目に自動的に「J」を挿入します。 |
【-L[time]】 | CWでのCQ送信時におけるループ間隔を0.1秒単位で指定できます。(-L30で3sec) |
【-R】 | マルチの交信状況を表示する際、ディフォルトでは交信済みのマルチが紫色(モノクロ液晶だと薄くなる)になりますが、このオプションを付けて起動すると交信済みマルチが反転表示されます。古い機種で2諧調液晶をご使用の方やノートパソコンでは見にくい場合はこちらのほうが良いかもしれません。 |
【-RS[nnnn]】 | RS232Cポートの通信速度の指定(baud)。ディフォルトは1200baud。ZLOG.CFGの設定に優先します。 |
ZLOGCG.EXE固有の起動オプション
【-D】 | マルチデータファイル名の指定。ディフォルトはACAG.DAT。拡張子が省略された場合は.DATとみなします。 |
【-FD】 | フィールドデーコンテストモード |
【-6D】 | 6m & DOWNコンテストモード。2400MHz以上の得点及び市郡区マルチ自動対応。 |
【-NC】 | コンテストナンバーのチェック無し。これで起動すればzLogをデュープチェッカーとして使用できます。アルファベットも入力可能です。得点計算などが犠牲になるのはいうまでもありません。 |
【-M】 | バンドが同じでもモードが違う場合デュープと判定しないようになる。(オール千葉など) |
【-G[file name]】 | CFGファイルとしてZLOG.CFG以外のファイルを指定する。拡張子が省略された場合は.CFGとみなします。 |
またスイッチがない文字列はバイナリファイル名とみなされます。大文字、小文字、順序は自由です。
ex. MYSUB.SUBというサブ画面を取り込み、AJA95.BINというバイナリファイルで参加する場合。(ALL
JA)
zLogの特長のひとつにCW送信機能があります。機能的にはメモリーキーヤー+αだと考えてくださればよいでしょう。コンテストログに内蔵することによりCWコンテスト環境は飛躍的に便利になります。
この機能を利用するのにはちょっとしたインターフェースが必要です。(といってもべつに大げさなものではありませんが)zLogでやっている事は、プリンタポートのデータ1番ピンとGND間の電圧(5V)を切り替えているだけです(98 版)。したがって、テスターで信号のでているピンを探しだし(機種、プリンタケーブルのあとで取るかどうかで違ってきます。詳しくは本体もしくはプリンタのマニュアルを参照ください。)そこから1kΩの抵抗を通して2SC1815等のベースに接続、エミッタをGNDにつないでコレクタをプラグの芯線側に半田付けします。これだけでは真空管機のマイナスキーイングには耐えられないので適当な回路で接続してください。
DOS/V版ではCW出力をLPT1〜3、COM1〜4の中からZLOG.CFG中のcwport変数で指定できます。初期値はLPT1になっています。さらに出力ピンはCTと互換性を保つためLPTはSTRB、COMはDTRに出力しています。
●インターフェース回路例
(PC-9800シリーズ)
コンデンサの容量の単位はμF
抵抗値の単位はΩ
DATA1ピンは出力データ1ビット目であってコネクタの1番ピンではありません。
(IBM PC/AT)パラレルポート
抵抗値の単位はΩ
出力によっては回り込む可能性があるのでできれば0.01F程度のバイパスコンデンサーをコレクタ−GND間に入れたり、コレクタにフェライトビーズを入れたりすると良いでしょう。
マウスポートにパドルを接続することができます。
●パドル接続例
(PC-9800シリーズ)
(IBM PC/AT)
DOS/V版ではパドル入力として、マウス、LPT1〜LPT3の内から1つを選択できます。指定はZLOG.CFG中のpaddle変数で行います。マウスを使用する場合
、あらかじめマウスドライバを組み込んでおく必要があります。
paddle LPT1-3
抵抗値の単位はΩ
98ノート系ではパソコンをたち上げたあとはキーダウンの状態になっていますが(ハードウェアの問題なのでしょうがありません)zLogを起動したら自動的にCW出力がキーアップ状態になるはずです。
メッセージの内容やCW関係の初期設定はあらかじめ ZLOG.CFG というファイルにエディタなどで書いておきます。
ZLOG.CFG の書式は以下の通りです。
[設定項目]、[TAB]、[設定値]
設定項目と設定値はタブもしくはスペース1つ以上で区切られます。大文字小文字の区別はありません。設定値の後に余計なスペースなどがあると正常に認識されない場合があります。セミコロンより後ろはコメントとみなされます。
CWメッセージの内容は各々100文字までとなっています。各設定項目については付属のZLOG.CFGのコメントを参照ください。ZLOG.CFGはカレントディレクトリに置いてください。
メッセージ中には以下のマクロを使用できます。
ファンクションキーを押せばそれぞれのメッセージが送信されます。送信中にESCキーを押すと止まります。zを押すとf・1のメッセージを約2.5秒間隔でり返します。CQに使うと良いでしょう。Ctrl ZでもCQを連続送信しますが、コールサインを入力し始めると同時にループが解除されます。間隔は-LオプションもしくはZLOG.CFGのの設定を変えること、さらにGrph Cで呼び出せるCWメニューによってコンテスト中に調整できます。またZLOG.CFGでcq2,cq3に別のパターンのCQを登録しておくと5回目からのCQ連続送信では3つのパターンからランダムに送信されます。なお居眠り送信防止のため15回送信すると連続送信は解除されます。連続送信停止回数はZLOG.CFG中のcqmax変数で変更できます。
TABキーを押すとf・2のメッセージを送信した後自動的にナンバーのフィールドへ移動します。ここに$C $R$Q$Pと登録しておけば自動的にコンテストナンバーを送信してくれるというわけです。デュープだったら自動的にf・8のメッセージを送信します。($C QSO B4 TU などを登録しておくとよい)
;、+、↓はどれもf・3の内容を送信した後自動的に現在のQSOを確定します。好きなキーでどうぞ。(TU DE JA1ZLO TEST etc)また入力したナンバーが無効な場合、f・4 (NR?)の内容を送信します。
メッセージにはa, bの二系統あって、fを押すことにより切り替わります。CQを出すときと呼びにまわるときなどと使い分けると便利です。
あらかじめZLOG.CFGにfixwpm変数を指定しておくと、.(ピリオド)キーを押すことにより一時的に指定した速度に変更されます。もう一度押すと変更前のスピードに戻ります。この機能を利用してコンディションに応じてナンバーのところだけを遅く送信したりすることができます。
CW関連の機能はGrph
Cで呼び出すCW関連機能メニューを通しても変更できます。実際に試した方がはやいでしょう。ただしここで変更した事項はプログラムを終了するときまで有効です。(ZLOG.CFGは書き換えません)
iまたはGrph
Kで、打ったキーがそのままCWで送信されるキーボードモードになります。これでパドルを触る機会はますます減ることでしょう。リターンキーもしくはESCキーでもとに戻ります。BSキーで直前の未送信文字をキャンセルすることができます。またcで送信バッファをクリアできるのでトラブルが生じた場合はいったんcでクリアしてください。
CW送信中にも平行してすべての操作を行うことができます。たとえばナンバー送信中に訂正したコールサインを送出されるメッセージに反映することもできます。「JA1」まで入力してTABキーを押した後「ZLO」と打つと「JA1ZLO
599 …」と送信してくれます。
CW出力と同様に、プリンタポートに外部PTT出力を用意してあります。出力端子はDATA
4ピンで、XFER(DOS/V版は\もしくは無変換キー)を押すたびに、電圧が5V
- 0V - 5Vとトグルします。フットスイッチの代わりにどうぞ。
外部ボイスメモリのための出力をDATA 8ピンに用意しました。xを押すと約30msの間DATA
8ピンの電圧が5Vに上がります。SSBまたはFMの状態でzを押すと約8秒(ディフォルト)間隔で繰り返し出力されるので連続送信に便利です。再送間隔はZLOG.CFG中のvloop変数で変更できます。
スーパーチェックとはあらかじめ他のコンテスト(たとえば前年のコンテスト)のデータを用意しておき、そのデータについてコールサインのパーシャルチェックを行うものです。たとえば、毎年出る常連局のコールサインとコンテストナンバーを用意しておき、コンテスト中にコールサインやナンバーの確認に使うのです。データはあらかじめテキストファイルで1行20文字以内のリストを作成しておきます。そのファイルをZLOG.SPCとリネームしてカレントディレクトリに置いておけば自動的に読み込みます。(サンプルデータを参考にしてください)
使用法はパーシャルチェックの要領でNFER(DOS/V版Alt U)を押してください。スーパーチェックは文字列検索のみです。
データ中に同じコールが2つ以上あってもあまりメリットはありません。zLogのほうでもチェックしません。したがって重複を除き、移動局のナンバーを消去したデータが良質のものといえます。(ナンバーがなくてもコールサインだけでもあると便利です)一度にメモリーに読み込むので読み込める局数には当然限りがありますし、実際のコンテストの分のメモリーも確保しなければなりません。zLogは小さいのでFEPなどを外せば相当の余裕はあるはずですがGrph Lで残りメモリーを確認してみるとよいでしょう。
zLogのログファイルからデータを作成するプログラムにZFILTERというフィルタ型のツールがあります。
くれぐれもデータを過信しないように、あくまでも確認用にお使いください。
_を押すことによりZLOG.SUBというファイルの内容を表示できます。各自コンテスト周波数やノルマなどを用意して有効に使ってください。
コンテスト中に怪しい(^_^;コールサインに出会ったり、QSLカードの交換を交換を約束した場合、あとで参照するのに便利なメモ機能が用意されています。Grph Nで編集できます。キャンセルしたい場合はESCキーを、そうでなければリターンキーを押してください。このメモは?????.MEMというファイルに格納され、CONV??.EXEでテキストファイルを作る際に付け加えられます。
?????.MEMを削除したり他のファイルをリネームしたりするとメモを正常に参照できないことがあります。こうなったらメインメニューでメモファイルを初期化する以外に方法はありません。
Grph Oでオペレータ名を選択できます。(ZLOGCG.EXE、ZLOGJA.EXE)オペレータ名及び送信出力はZLOG.OPというファイルにあらかじめ書いておきます。(最大22名)CONV??.EXEでテキストに変換する際、QSOポイントの後にオペレータ名が追加されます。送信ナンバーに$Oマクロを使用すると自動的にCW送信ナンバーにオペレーター名を付加することができます。
呼びにまわるとき、パイルなどで後回しにしておきたい局は周波数をメモして後で参照するという方法はよく使われます。zLogではGrph
Sで周波数、コールサイン、ナンバーをメモしておき、交信できたらそのデータを交信データに移すことができます。新しくデータを記録する場合はGrph
SでNew dataを選択し、周波数、コールサイン、ナンバーをひとつ以上のスペースで区切って入力します。最大10
QSOまで記録され古いデータから順に削除されます。またQSOできた場合、Grph
SでそのQSOを選択すればデータが現在入力中のフィールドに転送されます。
Grph Gを押すと交信状況がグラフで表示されます。ディフォルトでは21時からスタートしますが、ZLOG.CFG中でstart変数の値を変更することによって開始時間を調節できます。
コンテスト終了後にデータを入力したい場合はzLogをポストコンテストモードで起動するのが便利です。起動方法は
のように-PCオプションの後日付を4桁で指定してください。
ポストコンテストモードで起動すると画面左上に日付が表示され、入力フィールドがコールサインとナンバーだけではなく、時間フィールドへも移動します。日付はCtrl O、Ctrl Pで午前0時をまたいだ場合のみ更新されます。
また-TIオプションを同時に指定すると時間フィールドにカーソルが移り、時間も直接入力できるようになります。
zLogでは最近多くのコンピューターに標準装備されるようになったサウンドカードを利用したボイスメモリ機能の搭載を進めています。現時点ではまだ実績の少ない暫定機能ですが一通りの機能はそろっていますので意欲ある方の試用およびレポートをお願いいたします。
98版
JE2NHH加藤氏によるCCPCMという常駐ソフトに対応しました。CCPCMはzLogを起動する前にあらかじめ常駐させておき、86音源もしくはWindows
Sound Systemを搭載しているシステムでボイスメモリに相当する機能を実現できます。使用するためにはZLOG.CFGでsound
onの記述をしている必要があります。詳しくはCCPCMのマニュアルをお読みください。
DOS/V版
DOS/V版ではSound
Blasterカードに対応しています。サウンド機能を利用するにはこの他に1MB以上のXMSが必要です。まず環境変数BLASTER、ミキサーが適切に設定されていて、MS-DOS上で付属のユーティリティープログラムで録音、再生ができることを確かめてください。次にZLOG.CFGにsound
onという行を加えます。録音はSHIFT+f・1〜f・8で始まります。録音は現在のところ最大10秒までとなっています。サウンドファイルはサンプリングレート22050
kHzのRAWフォーマットになっていますのでこれに対応した他のサウンドツールでも作成することができます。送信中はLPTのDATA
4ピンの電圧が上がるようにしてありますのでこれでPTTの制御ができます。またCWと同様にzやCtrl
Zでのリピート機能が使用できます。ファンクションキーの表示及びディフォルト以外のファイル名の指定はZLOG.CFG中のvf1_aなどで設定できます。
JA1ZLOではALL JAコンテストにおいてマルチオペレータで参加するにあたり離れた場所にあるオペレーティングポジションで効率的にデータを交換するためにzLogを使った簡単なネットワークシステムの実験を行ってきました。実際にテストする機会がそれほど多くはなく未だ発展途上の機能ではありますが、多くのご要望をいただいておりますので、ここで仕様の簡単な説明を行います。以下の記述はZLOGJAを対象にしています。
通信はRS232Cを使ったシリアル通信で行います。これまでの経験では一部の機種の組み合わせで文字の取りこぼしなどが報告されていますが実用上はあまり問題はないと考えています。実際には2台のコンピューターをRS232Cリバースケーブルで接続するか、TNCを使ってパケットで1台のホストコンピュータから複数のバンドの状況をパケット通信で確認するといった使い方になると思います。前者の使い方はおそらくM/Sで参加する場合に限られると思います。zLogにおける通信の目的は各バンドの交信状況を把握することにあります。2台のパソコンでzLogを同時に動かし、両方でログを共有するといった使い方は想定していません。
通信機能を使用するにはZLOG.CFGでtnc、baud変数を設定してRS232Cが使えるようにする必要があります。zLogからの送信文字列にLFを付加したい場合はretcode
crlfという行も加えてください。実際にTNCや他のパソコンと接続できるかどうかGrph
Tで表示されるターミナルモードで確かめてください。うまく接続できたらターミナルウインドウを閉じてください。次にホスト側から以下のようなコマンドを送信してください。
\GET SCORE
うまくいったらzLog側から現在のバンドのスコアが返ってくるはずです。現在のところ以下のようなコマンドが実装されています。内容は自明だと思いますので試してみてください。
\GET SCORE
\GET SCORE 3.5MHz
\GET SCORE ALL
\GET MULTI WORKED
\GET MULTI WORKED 3.5MHz
\GET MULTI LEFT
\GET MULTI LEFT 3.5MHz
\PUT MESSAGE HELLO WORLD
M/Sコンテストの動向によっては\PUT
QSOコマンドも実装してみたいと考えています。また以上のようなコマンドを利用して各バンドの情報を自動的に集計するホストプログラムなどがあると面白いと思います。ぜひ誰かつくって公開してください。
●入力
a, Ctrl A | フィールドの最初へ移動 |
e, Ctrl E | フィールドの最後へ移動 |
c, Ctrl C | カーソル位置以降を削除 |
Ctrl D, DEL | カーソル下削除 |
r, Ctrl F | カーソルを右へ移動 |
l, Ctrl B | カーソルを左へ移動 |
w, Ctrl W | 現フィールドクリア |
k, Ctrl K | 現QSOクリア |
j, Ctrl J | JモードOn/Off |
●QSO操作
b | バンド切り替え |
Ctrl f・1 | バンドダウン |
Ctrl f・2 | バンドアップ |
m | モード切り替え |
p | 送信パワー切り替え |
r | RS(T) Rの切り替え |
s | RS(T) Sの切り替え |
t | 時間更新 |
v | 時間直接入力 |
Ctrl O | 時間を1分進める |
Ctrl P | 時間を1分遅らせる |
Grph N | メモ機能 |
Ctrl f・3 | シリアルナンバー減 ( ZLOGKCWA.EXE ) |
Ctrl f・4 | シリアルナンバー増 ( ZLOGKCWA.EXE ) |
Ctrl f・5 | QSOポイント減 ( ZLOGCG.EXE ) |
Ctrl f・6 | QSOポイント増 ( ZLOGCG.EXE ) |
●CW関係
y | CWスピードアップ |
u | CWスピードダウン |
z | CW時のCQループ送信。ESCで停止。(最大15回) |
Ctrl Z | CW時のCQループ送信。コールサインを入力すると停止。 |
f | メッセージバンクの切り替え |
Ctrl R | パドルの長短点反転 |
Ctrl Q | パドル入力のコールサインフィールドへの取り込み。(トグル) |
Ctrl T | サイドトーン On/Off |
Grph C | CW関連機能の変更メニュー |
f・1〜f・8 | CWメッセージを送信 |
Shift f・1〜f・8 | 該当CWメッセージの変更 |
i, Grph K | キーボードモード(タイプした文字が送信される) |
. | fixwpm(ZLOG.CFG)で指定した速度へ一時的に変更 |
●パーシャルチェックなど
f・9 | マルチチェック。現在ナンバーフィールドにあるマルチが交信済みかどうか調べます。 |
f・10 | パーシャルチェック(同じバンドのみ) |
Shift f・10 | パーシャルチェック(他のバンド含) |
Ctrl f・10, Grph U, NFER | スーパーチェック |
Ctrl NFER, Alt E | スーパーチェック2 |
● その他
_ | サブ画面表示 |
Ctrl Y | QSOを削除(エディットモードで) |
INS | QSOを挿入(エディットモードで) |
Grph S | スクラッチシート |
Grph O | オペレータ変更 |
Grph B | データのバックアップ作成 |
Grph W | ログファイルを環境変数 BAK のパスにコピー |
Grph Z | 県別マルチ表示。マルチの交信状況が細かくわかります。 矢印キーで目的県にカーソルを持っていき、 リターンキーを押すと市郡区マルチの表示がでます。(ZLOGCG.EXE) |
Grph L | 残りメモリー量表示 |
Grph X | 終了 |
Grph G | グラフ表示 |
h,HELP, Grph H | コマンドヘルプ表示 |
ESC | メインメニュー |
コンテストナンバーを入力する際パワーの項(010,050,100など)に関しては以下のキーを割り当てています。
たとえば愛知県一宮市(2004)50Wの局のナンバー、2004050をそのまま打つかわりに「2004C」と打てばよいのです。3回打つところを1回で済むので慣れると便利な機能です。
zLog本体は拡張子が
.BIN のバイナリファイルを生成するだけですが、ログとして提出できる形に加工するため、また入力したデータを最大限に活用するために作られた多くのユーティリティプログラムに支えられています。
zLogでどのようにログ提出までに至るかを簡単に説明します。例として
ZLOGCG.EXE で全市全郡コンテストをする場合を考えます。
ZLOGCG.EXEおよびCONVCG.EXEは一組のプログラムですのでたとえばALLJAコンテスト用のデータをCONVCG.EXEでコンバートする事はできません。それに対してZPRINT.EXEおよびZCDUPEはzLog汎用ですのでZLOGJA.EXEやZLOGCG.EXEで作ったデータも同じように処理できます。
CONV??.EXEはバイナリファイルをテキストファイルに変換するユーティリティです。起動して指示にしたがっていけば問題ないでしょう。たとえば、ALLJA.BINからはALLJA.TXTというファイルが作成されます。(時間順にQSOデータをリストしたファイル)
わざわざバイナリファイルをテキストファイルに変換してそれからログ印刷用ファイルに変換しているのは、コンテスト後にログを修正する場合に配慮したからです。?????.TXTはテキストファイルですのでここで訂正すればZPRINTを用いた後のログファイルも訂正されます。また記録を処理したりデータを変換するプログラムを自作される場合にもテキストファイルになっていた方が扱いやすいと思います。
提出用ログシート作成プログラムです。CONV??.EXEで作った?????.TXTファイルから印刷用ログファイル(テキストファイル)を生成します。また対応プリンタがあればさらに極めて高品質なJARL形式の提出用ログシートを印刷できます。詳しくはZPRINTのドキュメントをご覧ください。生成するファイルは
[ファイル名] .16 | 1.9MHz 用ログ |
[ファイル名] .80 | 3.5MHz |
[ファイル名] .40 | 7MHz |
[ファイル名] .20 | 14MHz |
[ファイル名] .15 | 21MHz |
[ファイル名] .10 | 28MHz |
[ファイル名] .06 | 50MHz |
[ファイル名] .02 | 144MHz |
[ファイル名] .43 | 430MHz |
[ファイル名] .12 | 1200MHz |
[ファイル名] .24 | 2400MHz |
[ファイル名] .56 | 5600MHz |
TNX TO JE2NHH
デュープチェックシートを提出する必要がある場合このプログラムで作成できます。詳しくはZLIST.EXEのドキュメントをご覧ください。
使い方は基本的にはZLIST[ファイル名]。拡張子は
[ファイル名] .16D | 1.9MHz 用デュープチェックシート |
[ファイル名] .80D | 3.5MHz |
[ファイル名] .40D | 7MHz |
[ファイル名] .20D | 14MHz |
[ファイル名] .15D | 21MHz |
[ファイル名] .10D | 28MHz |
[ファイル名] .06D | 50MHz |
[ファイル名] .02D | 144MHz |
[ファイル名] .43D | 430MHz |
[ファイル名] .12D | 1200MHz |
[ファイル名] .24D | 2400MHz |
[ファイル名] .56D | 5600MHz |
TNX TO JN2MRJ
以下のようなユーティリティが公開されています。ZPRINTとZLIST以外は単体で配布されているので興味のある方はダウンロードしてみてください。
ZFILTER(JN2MRJ)
zLogのテキストファイルからスーパーチェック用データを作成するためなどのフィルタ集。
ZAC(JN2MRJ)
zLogのテキストファイルから時間別の交信局数やエリア別の交信状況などを表にするプログラム。戦果の分析に役立ててください。
ZREV(JN2MRJ)
zLogで完全に得点計算まで対応していないコンテストでもZLOGCG.EXEを-NCオプションで起動することによりデュープチェック、スーパーチェック、BGKなどの機能を使うことができます。しかしCONVCG.EXEで作成したTXTファイルはマルチや得点が不完全であるためZPRINTにかける前に修正する必要があります。このZREVが対応しているコンテストであれば(zLog準対応コンテスト)TXTファイルを自動的に修正してくれます。
zLog本体は対応コンテストによっていくつかのプログラムに分かれています。
ZLOGJA .EXE | ALL JAコンテスト専用 |
ZLOGKCJ .EXE | KCJコンテスト専用 |
ZLOGKCWA .EXE | KCWA CWコンテスト専用 |
ZLOGJA0 .EXE | JA0コンテスト専用 |
ZLOGCG .EXE | 全市全郡、フィールドデー、その他一般 |
ALL JAコンテスト専用にカスタマイズしたコンテストログです。ZLOGCG.EXEでもALL
JAに対応できますがzLogの誕生がこのコンテストにあったこと、また最大級の国内コンテストであることに敬意を表して(^
^;専用プログラムを用意しています。
KCJコンテストに対応しています。またZLOGCG.EXE
-GKCJでも対応できます。
KCWA CWコンテストに対応しています。
JA0コンテストに対応しています。
ディフォルトでは全市全郡コンテストに対応しています。またオプションをつけて起動することによりその他の多くのコンテストに対応できるようになっています。
オプション無しで起動してください。
-6Dオプションをつけて起動してください。
-FDオプションをつけて起動してください。
多くの準メジャー、マイナーコンテストについては、あらかじめ設定を記録したCFGファイルを用意しています。これらのコンテストについてはCFGファイル中のコールサインなどを自分用に修正して、-Gオプションでそのファイルを指定するだけで対応できます。
ex. XPOコンテスト
CONVCG.EXEもCONVCG
-GXPO.CFGとして起動してください。詳しくはZLOGCG.DOCご参照ください。
その他特殊なコンテストナンバーや得点計算を要するコンテストにはzLogの対応版が開発されないと完全には対応できませんが-NC(No Check)オプションで起動するとコンテストナンバーのチェックと得点計算を省略するのでほとんどのコンテストでロギングすることは可能です。もちろん得点の計算やニューマルチの判定は行いませんがデュープチェックやBGKなどの機能は活かすことができます。コンテスト後にエディタで.TXTファイルを編集してログ印刷するかZREVが対応しているコンテストであれば自動的にZPRINTにかけられる.TXTファイルに変換してくれます。
JR5KDR森大輔氏、JN2MRJ間野裕一氏、JE2NHH加藤陽一氏、にはzLogに欠かせない多くのユーティリティープログラムを作成していただきました。またJA1ZLO/JA1YWX東京大学アマチュア無線クラブの部員には多くのコンテストでzLogをテストしてもらいました。zLogは彼らの多大な協力なしには現在のような支持は得られなかったでしょう。また電子メールなどでご意見をお寄せいだだいた多くのユーザーの方にもこの場でお礼申し上げます。
このソフトを使用した結果生じたいかなる損害に対しても、本ソフトウェアの作者および東京大学アマチュア無線クラブは一切責任を負いません。
zLogおよび各ユーティリティプログラムはすべてフリーウェアであり、著作権は各プログラムの作者が保有します。営利目的以外の複製は作者に無断で行えますが、作者の許可なしに、複製に関わる実費以上の金銭の授受を行うことは認められません。
ハムフェア等においてフリーウェアをまとめて販売されていることがありますがこのような場合でも出展料その他、複製に直接関わらないコストを転嫁することは営利行為とみなします。(ディスク代以上の代金は取らないでください)
転載は歓迎します。すべてのコンテスト用プログラムを転載する義務はありませんがZLOGUTIL.LZH(zLogシリーズ共通マニュアル&ユーティリティパッケージ)は必ず一緒に転載してください。転載後で構いませんので転載先等作者までご連絡ください。
バクや、こんな機能がほしいと言った意見、使用してみた感想、不明な点、このコンテスト用のものをつくって欲しいといったことがありましたらぜひご連絡ください。本ドキュメントに関するご意見も歓迎いたします。
E-mail: yohei@bio.rcast.u-tokyo.ac.jp
NIFTY:JBG01611
WWWでもzLogの最新ファイルや情報を入手できます。
http://t-rex.bio.rcast.u-tokyo.ac.jp/~yohei/zlog/zloghome.html
zLogはBorland社のTurbo Pascal V6.0(DOS/V版はV7.0)でコンパイルしています。
大切なデータは必ずバックアップをとりましょう。
このマニュアルに書いている以外の機能、ほかのキー操作があるかもしれませんが、それは過去のバージョンとの互換性を保つためもしくはCTのキー操作との互換性に配慮したものであり将来的には削除される可能性があります。
ZLOGCG.EXEにおけるCFGおよびDATファイルの仕様について
zLogではZLOGCG.EXEのCFGファイルにマルチや得点処理を記述することにより多くの国内コンテストに対応しています。現在zLogで対応できるコンテストについては可能な限りCFGファイルを用意しましたのでコールサインなど一部分の修正を行えば使えると思いますがよりzLogを使いこなしたい方のために以下にCFGおよびDATファイルの仕様を説明します。
DATファイル
ZLOGCG.EXE では
Grph Z で県別ナンバーを選んでからさらにその県の市郡区マルチの交信状況が表示されるようになっています。このような市郡区マルチ以外のマルチを使用するコンテストではDAT
ファイルの1行目に「non-aja」と記述することによりGrph
Zによるマルチ表示の際は直接マルチをリストアップします。従って、いったん県ナンバーを選んでから市郡区ナンバーを表示させたい場合以外はDAT
ファイルの1行目に「non-aja」と記述してください。
CFGファイル
変数と設定値の間は1個以上のタブまたはスペースで区切ってください。またセミコロン
; 以下はコメントとみなされます。
ZLOGCG.EXE ではバンド別、モード別の得点を
ZLOG.CFG で設定できます。ディフォルトではすべて1点ですが
-6D オプションを付けた場合は ZLOG.CFG
の設定によらず2400MHz 以上では2点、それ以外では1点に初期化されます。
以下オール千葉コンテスト県内局の例
; 得点テーブル SSB CW FM AM
pt1.9 1211; 対県外局(CW2点、Ph1点)
pt3.5 1211;
pt7 1211;
pt14 1211;
pt21 1211;
pt28 1211;
pt50 1211;
さらに県支部主催のコンテストなどで、県内局、県外局の得点が異なる場合にも対応しています。
lpt1.9 2322; 対県内局(CW3点、Ph2点)
lpt3.5 2322;
lpt7 2322;
lpt14 2322;
lpt21 2322;
lpt28 2322;
lpt50 2322;
lpt[MHz] は県内局についての得点表です。
では県内局をどのように区別するかですが、
local 12; 県内局判定用文字列
locmin 4;
localで指定された文字列(この場合
12)がコンテストナンバーの先頭に存在し、かつlocminで指定された数以上の文字数のコンテストナンバーであれば県内局であると判断し、lpt[MHz]で指定された得点表を適用します。locmin
はなぜ必要かというと、オール千葉では関係ありませんが、オール神奈川などのようにAJAナンバーの先頭の2桁が北海道の支庁ナンバーと同じになる場合があるからです。さらにver
3.0以降は最大得点が99点まで設定できるようになりました。これに対応するにはpt、lptに対応するxpt、xlptを使用します。
xpt50 01100101;
東京コンテストなど受信ナンバーによって得点が決定されるコンテストでは別の方法を用います。
alphapt A2B3?1;
これは受信ナンバーの最後の文字がAの場合が2点、Bの場合は3点、それ以外の場合は1点のように計算されます。
同一バンドにおいてPh/CW両方のQSOが有効になるコンテストでは
mode on;
という行を加えます。さらに両方のQSOが有効でも得点に計上できるのは高得点のモード(大抵はCWですが)のみという場合は、
counthigh on;
を加えます。この場合以前SSBで交信していて新たにCWで交信した場合、SSBの交信は直ちに0点には修正されません。一度Grph
Bで再計算すれば修正されます。
次にマルチの判断方法について解説します。全市全郡など受信ナンバーの上下何桁かをマルチとするコンテストは多く存在します。
cut 3;
lcut 3;
以上の変数はいずれもマルチの下3桁をカットしてマルチとせよということです。lcutはlocalにマッチするナンバーに対して適用されるものです。localを設定していない場合は特に設定する必要はありません。またcutの初期値は0ではなく3となっています。ナンバーをそのままマルチとするコンテストでもcut
0と明示的に指定する必要があります。また設定値に負の値を用いると、下n桁ではなく上n桁をカットしてマルチとします。たとえばcut
-2とすると受信ナンバーの上2桁をカットしてマルチと判断します。
また下n桁をマルチとするコンテストでは以下のように設定します。
tail 2;
ltail 2;
これも同様に負の値を指定すると上n桁をマルチと判断します。
JARL主催コンテストにおける社団局オペレータ名送出に対応するため以下の変数を追加しました。
jarl on;
この場合ナンバーの末尾の数字以外の文字をすべてカットした上で通常のマルチチェックをおこないます。唯一の例外はナンバー中の「1KW」という文字列を含む場合はオペレータ名と判断されないことです。したがって極端な場合「10001KW」という東京都1WオペレータKWというナンバーは正常に処理できません。「10001/KW」と入力すれば正常に処理できます。また他のコンテストで末尾のアルファベットをカットするためにこの変数を利用する場合も「1KW」という文字列がナンバーに入ってくる可能性がある場合,問題が生じる可能性があります。おそらく実用上問題は少ないと思いますが、特定のコンテストで問題が生じそうな場合は作者にご連絡ください。
マルチがほぼ無制限に存在し、あらかじめDATファイルを作るのが困難な場合は、
undefmulti on;
以上のように設定します。こうすると、マルチとして判断された文字列の有効性を判断せずにマルチリストに加えていきます。マルチリストに無いマルチはニューマルチと判断されます。
DATファイルに記述されていないマルチも確定したいが、ニューマルチとしてはカウントしないという設定もできます。
unlistedmulti on;
栃木コンテストにこの変数を利用しています。