平成版 zLogのリグとの接続



※以下の記述は、zLog令和版およびオリジナル(平成)版に共通する部分についての簡易な説明です。令和版に関する基本的な使い方は、令和版マニュアルを参照してください。)

zLog のリグとの接続(連携)機能については次のようになっています。

1. CW keying (キーイング)
zLogでは、CW キーイングに次の3つの方法が用意されています。
  • USB 接続インターフェースによる接続 (USB 接続)
  • シリアルポートインターフェースによる接続 (シリアル接続)
  • パラレルポートインターフェースによる接続 (パラレル接続)

ここでは、外部インターフェースを使用する「USB接続」による方法を紹介します。
USB接続では、USBIF4CWという、zLog 用に開発されたインターフェース (作者:JG5CBR 中茂睦裕氏) を使用します。インターフェースの入手先や詳しいセットアップ方法はこちらのサイトを参照してください。接続の基本的な流れは次の通りです。
  1. USBIF4CW をUSBケーブルによりPCのUSBポートと接続します。
  2. USBIF4CW のkey-out 端子を無線機の key 端子とケーブルで接続します。
  3. USBIF4CW の出力は縦振り電鍵と同様の ON/OFF 出力ですので、無線機側のキーヤーの設定も"ストレートキー" などの設定にします。
  4. 必要に応じて PTT制御線の接続をします。(ブレークインにより CW キーイングのみをする場合は必要ありませんが、フォーンで運用時にPTT制御を zLog からPCのキーボードのみで行いたい場合などには必要となります。)
  5. zLog の設定をします。くわしくはこちらを参照してください。

また、比較的新しいリグにはUSB接続端子がついており、PCと接続すると「仮想COMポート」が形成され、シリアル(COM)接続によりキーイングができるものがあります。市販のUSB-シリアル(RS-232C)変換ケーブルによりCOMポートを増設し、これを経由してキーイングアダプターに接続する方法もありますが、正しく設定するにはCOMポートなどに関する知識が必要です。

※ 「パラレル接続」はレガシー (legacy) な接続方法です。少なくとも、PC側にこれらのインターフェース(LPT1 or LPT2) が存在する必要がありますが、最近の市販PCにはほぼついていませんので、説明は割愛します。


2. リグ制御
zLog では、PCとリグを接続してリグのコントロールやリグ情報の取り込みをする機能があります。八重洲では"CAT", アイコムでは "CI-V"、ケンウッドでは"パソコンコントロール"などといわれている制御方式です。接続方法はリグごとに異なり、コマンド体系もメーカーや機種ごとに異なる部分があり、操作コマンド体系はソフトウエア側でそれぞれのリグに対応させる必要があります。
オリジナル(平成)版では、古いリグ(2004年以前) の一部に対応していますが、比較的新しい機種の制御はうまくいかないかもしれません。平成版による対応リグは以下の通りです(オリジナル版マニュアル3ページに記載の通り)。コマンド体系が近ければ、掲載されていない他のリグでも制御が可能な場合があります。

Kenwood:
TS-850, TS-690/450, TS-790
Yaesu:
FT-1000MP, FT-920
ICOM:
IC-706, IC-706MkII, IC-706MkII-G, IC-721, IC-726, IC-731, IC-736, IC-746, IC-750,
IC-756, IC-756PRO, IC-760, IC-760PRO, IC-775, IC-780, IC-820, IC-821, IC-970,
IC-275, IC-375
JRC:
JST-145, JST-245

令和版では、更に新しいリグのサポートが追加されています。詳しくは令和版マニュアルを参照してください。

なお、具体的な接続方法については次の通りです。

  1. まず、PC側のシリアル(COM)ポートもしくはUSB経由の仮想COMポートとリグの該当ポートとをケーブル(シリアル または USB)で接続する。
  2. リグを接続したシリアル(COM)ポート (もしくはUSB経由による仮想COMポート) の番号を zLog の"Options" ウインドウの "Hardware" タブ内で設定をする。

くわしくは、それぞれのマニュアルを参照してください。

※ zLog令和版と八重洲の比較的新しいリグ(FT-991A)の接続の例はこちらに紹介しています。